2019年12月3日火曜日

SONY製ビデオカメラのサブカメラを検討中に、α6xxxxシリーズで長尺撮影可能ということが発覚して、心揺らぐ

HVR-Z5J 

舞台などのライブ撮影や講演会などでの撮影が多く、使い慣れている SONY HVR-Z5Jを未だに使うことがある。

それには、3連リングによる光学レンズ(Gレンズ 20倍(光学)、35mm カメラ換算では29.5~590mm F1.6~ 3.4)と圧倒的な操作性の良さからによる、絶対的な安心感だ。
とは言え、すべてにおいて満足しているわけではなく、一眼レフ動画の登場により、それまで定番であった「1/3型 3クリアビッドCMOSセンサー」という撮像素子の小ささから来る映像表現の乏しさや高感度撮影におけるノイズ(程照度では撮影自体ができない)と言った問題がある。Z5Jの後継機種であるNX5Jは、SDカードにSDI端子増加程度しているとはいえ、基本的な撮影能力には変化がない。最新のハンドヘルド Z190、Z280は、基本的に同じ操作性(なぜかシャッター速度がMENUに入らないと変更できないなどの謎な仕様になってはいる)で、4K対応など、バランスが良い。 しかし、z190は実売40万円程度、z280は実売70万円程度と、なかなか高価です。NX5Rは、実売35万円程度だが、4Kが撮れないことはこのご時世なかなか厳しい。

PXW-Z190

PXW-Z280
HXR-NX5R



参考:SONY製ハンドヘルド・カメラの撮像素子のサイズ比較

PXW-Z190(1/2型 ExmorR CMOSイメージセンサー RGB3板式)
PXW-Z280(1/3型 4K CMOS 3板式)
EX5R(1/2.8 型 3 板式 Exmor CMOSセンサー)
Z5J/ NX5J(1/3型 3クリアビッドCMOSセンサー)

こうやって考えていると、大判センサー(フルサイズ、APS-Cなど)のレンズ交換式カメラを現場で使用する方が良いのではないかということだ。
APS-Cは、FS5、EA-50JH、FS100/700など、いろいろと手頃なものがある。

※注意:VG10、VG20を試しに現場に持ち込んだことがあるが、これらの機種はAFが彷徨い続けて操作不能となる(MFモードでもなぜか同様)致命的な不具合があるので使い物にならない。

試しに、FS5-K mkIIと、EA-50JHを使い講演会の長尺撮影をしてみた。
当然と言えば当然なのだが、圧倒的な解像度で、一目に綺麗な描写だ。
これを一度経験してしまうと、ハンドヘルドの小さな撮像素子での撮影には戻れない…。

また、操作性やレンズの問題などはつきまとう。
これらは、ハンドヘルドカメラの方に、圧倒的に軍配が上がる。

画質を取るか、操作性を取るか、そこは悩ましいが、一度あの大判センサーの画質を見てしまうと、小さな撮像素子で撮影してしまうこが、クライアントに申し訳ない気がしてならない。特別言われていなくても心理的にそのように感じてしまうから、人間は不思議な存在だ。

いろいろと考えた挙句、FS5とEA-50JHでは、パワーズームのキットレンズに全解像度ズーム(デジタルだが劣化なしで2倍の焦点距離となる)で対応すればなんとかまかなえる。
ただ、パワーズームの速度があまりにも鈍足なので、基本マニュアルでの操作となる。


SELP18105G
SELP18200


参考:キットレンズの焦点距離

・FS5K のキットレンズ

 SELP18105G(E PZ 18-105mm F4 G OSS)
 35mm判換算の焦点距離は、広角27mm~望遠157.5mm
(全解像度スームでさらにx2倍)

・EA-50JHのキットレンズ

 SELP18200(E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS)
 35mm判換算で29~322mm
(全解像度スームでさらにx2倍)


他にも考えなければならないことがる。
カメラの性能だけでなく、移動手段といった問題などが出てくる。
と言うのも、いくらいろいろな機材を持っていても、結局はハンディカムで撮影するケースがあるからだ。AX-100など、撮像素子の大きな4kハンディカムであれば、ズームレンズ内臓で圧倒的にコンパクトだったりと、問題はない。上記のNX5Jと同じ環境で撮影したデータをみたことがあるが、NX5Jよりも圧倒的に綺麗な映像だったことも確認している。ただ、フォーカスや操作性などの細かいことは気にしてはいけない。ズームなどの操作性も慣れてしまえば気にならない。ただ、このような、"ハンディカム"という存在をクライアント目線で見ることも必要だ。「これなら内製で出来るし、もっと良い機材も持っている」などと思われる可能性は大いにあるだろう。

とはいえ、可搬性を考えなければならない現場では、全然問題なく導入することをお勧めする。個人的には、HXR-X80 あたりが1インチ+業務用ということでベストな気がする。価格は実売25万円程度。4kがオプション対応になっている全機種のX70など中古で17万円程度なので、それも狙い目だろう。

HXR-NX80

とは言え、ズーム用カメラにFS5、引きカメにEA-50JHだと、どうしても運搬やセッティングに時間がかかる上に、最近のハンディカムなどは持っていないという場合、どうしたものか。Eレンズはたくさんあるのに…。α6000系はS-logも撮れるし、コンパクトだからサブカメラとして良いよな。けど、コンデジはGHシリーズ以外29分59秒問題で途中で止まるんだよな。と思っていたら、α6400以降はそんな制限はなく、メディアの許す限り撮影が出来るとのこと!2019年発売なので、正直その辺りの情報にはあまり関心がなく、ついついGHシリーズ以外はダメと思い込んでしまっていた。熱問題が心配ではあるが、撮れるならこれを引きカメラとして使うのはアリなんじゃないのかと気になり始めた。

ちなみに、前機種であるα6300(29分59秒制限あり)でも、内部収録せずにHDMIへの外部出力を行うことで、長尺収録が可能なようだ。これが問題ないのであれば、APS-Cサイズの撮像素子を持ったS-log撮影できるEマウント搭載のビデオカメラが、中古相場5万円程度で手に入ってしまうことになる。。VideoAssist 5 で1080/60p Proress 撮影であれば長尺撮影行けそうな可能性が高い。α6300自体は、普段持用サブカメラとしても良いし、クレーンやジンバルに乗せたりと、(少し)乱暴な扱いにも気兼ねなく使える気がする。α7の方が操作性が良い(家電メーカー的なファンクション満載の操作性で好きではないが)ので、そちらの購入を検討していたが、コンパクトさではα6xxxxの方が圧倒的に良いことも魅力。試してみる価値はありそうだ。

α6300

参考:ソニーα6300で2時間以上のライブを撮る

https://videosalon.jp/blog/%e3%82%bd%e3%83%8b%e3%83%bc%ce%b16300%e3%81%a7%ef%bc%92%e6%99%82%e9%96%93%e4%bb%a5%e4%b8%8a%e3%81%ae%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%96%e3%82%92%e6%92%ae%e3%82%8b/

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