2020年7月5日日曜日

YAMAHA 01V96(96i含む)のOMNI OUTのROUTINGなど

現場で用意された機材が 01v96 という事はよくあります。

OMNIOUT(AUX出力)のPRE / POSTを変更する方法

■ケース1:(やりたいこと)

 OMINI OUTから、フロアの返しモニタに出演者以外の音(VTR,BGM,GAMEなど)を返したいが、マスターフェーダーのレベルに依存しないAUXへのSEND量に依存させたい

●入出力の設定

・各入力chは適宜ゲイン調整(コンデンサーマイク使用時は、PHANTOM忘れず)

・STEREO OUT +4db(XLR)は、メインの配信機材などに送る(エンベの機材含む)
 
・MONITOR OUT(技術卓への返し。声だけ返す場合は、別経路)

・OMNI OUT(1)からは、出演者の声以外(BGM、VTR、SE、GAMEなど)を返す

●備考

ここで注意したいのが、01v96(96i含む)は工場出荷時の状態だと、AUX OUT がPOSTフェーダーになっていること。
よって、メインのフェーダーが上がっていなければ、AUXには送られないので、OMNI OUTの音も鳴りません。

●設定方法

・OUT PATCHを確認(工場出荷時では、OMNI OUT1〜4には、AUX1〜4が設定されている)


・リアパネルの「OMNI OUT(1)」にスピーカーを接続する
 (※画像では、ケーブルが挿入されていませんが、実際はケーブルを挿してください)



・「FADER MODE」の「AUX 1」ボタンを押す



・OMNI OUT(1)から出力したいチャンネルの音量レベルフェーダーを任意の値まで上げる(上げすぎないように注意)

・「PAN/ROUTHING」ボタンを押すと、全ch「POST」になっているのがわかる



・GLOBALの「POST」にカーソルを合わせてダイヤルを回し、「PRE」に変更する


●OMNI OUTにエフェクトをかけたい場合(タイトルコールなど)の設定

・「EFFECT」ボタンを押す
 工場出荷時の設定では、AUX1〜4が、STI 1〜4にルーティングされている。



・「FADER MODE」の「AUX 1」ボタンを押す


・「ST IN 1/3」ボタンの「ON」が点灯していることを確認する。
  非点灯の場合、「ON」ボタンを押して点灯状態にする

・「ST IN 1/3」のツマミを回して、エフェクトへのSEND量を調整する
 (目安として、ひとまず半分くらい)



・「PAN/ROUTHING」画面上部の、「ST I」のツマミが上がっていることを確認



●備考
 OMNI OUT用のミキサーの準備

 個人的には、OMNI OUTの先に小型ミキサーを置いて、そこからフロアへのパラアウト、送り量などの調整を行っている。この方法なら、AUXのフェーダーを上げっぱなしにすることがきるからだ。こうすることにより、OMNI OUTへの全体の送り量を別途用意した小型ミキサーで調整するだけとなる。

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