2019年10月14日月曜日

複数のResolumeを使用したOSCによる同期システム

2台のパソコンを使用し、2台のResolumeのコントロールを同期するシステムについての説明になります。



※上記例では、音声をオーディオフォローで扱うことで、
映像のMaster Slaveのチャンネル切り替えと共に
音声も自動的に切り替わることで、
バックアップ機とのスムースな変更が行えます。

スイッチャは、Blackmagic Design ATEM Television Studio HDでは無く、
Roland V-1HDとしているのは、ATEMにはオーディオアウトが無いからだ。
Blackmagicとしては、最終的なスイッチャとしての位置付けを想定しているのだろう。




コンサートなどで、長尺物のVTR素材がある場合などに備え、バックアップ機を同期再生する場合などに便利です。

また、同期にはMIDIの手段もありますが、ここではOSCを使用したシステムの説明を行います。

OSCの設定は、ざっと大まかに言えば、2台のパソコンをLANで接続して、OSCの設定(IPアドレスとポート)を行うだけです。

OSCはすべてのコントロール類の制御を行えるので、MasterのResolumeの操作全てがSlaveのResolumeにも即反映される仕組みです。

これにより、2台のパソコンのボタンを同時に押したり、SlaveのパソコンをMasterの機器に手動で変更する手間などが省けます(中には、バックアップ機の操作に気を取られてミスが発生しやすい環境を作っている人もいますので、なんのためのバックアップなのかわからない状態にはならないように気をつけましょう)。

ここで、OSCについての説明ですが、OSCとはオープンサウンドコントロール(Open Sound Control)の略です。
シンセサイザーや音響測定機などでいう、オシレーターとは別の物ですので、注意が必要です。
OSCをネットワークに送信すると、MIDIやDMXよりかなり精細なコントロールを行うことができます。

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■システム

●用意するもの
・MacBookPro(Resolume) Master x1台
・MacBookPro(Resolume) Slave x1台
・Thundebolt2 → Ethernet アダプタ x2本
・LANケーブル x1本

 テスト環境:Resolume Arena 4.2.2
 MacBookPro Retina,15-inch,Mid,2015 OS:Yosemite
 MacBookPro Retina,Mid,2012 OS:Mojave 
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■Masterの設定

・「ネットワーク環境」の設定
 IPv4の設定:手入力
 IPアドレス:192.168.0.100
 サブネットマスク:255.255.255.0
 ルーター:空白

・Resolumeの環境設定のOSC」
 OSC入力(チェックOff)
 OSC出力(チェックOn)
 出力ポート:8001 付属(チェクOff)
 アドレスに送信:192.168.0.101




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■Slave機の設定

・「ネットワーク環境」の設定
 IPv4の設定:手入力
 IPアドレス:192.168.0.101
 サブネットマスク:255.255.255.0

・Resolumeの環境設定のOSC」
 OSC入力(チェックOn)
 OSC出力(チェックOff)




 ※ユーザーの環境に依存するので、上記以外の設定値でも問題ない

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2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    記事を参考に設定させていただき、OSC自体は上手くいったのですが、マスター側でオーディオ付きクリップを再生した場合に、スレーブ側Mac側だけオーディオが割れまくります。そのような現象はありませんか?

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