2019年10月28日月曜日

NewTek Tricasterについての覚え書きや、NDI経由での連携や、OBSとの連携




NewTek Tricasterについての覚え書きなど

Tricasterの素晴らしいところは、複雑なM/Eが容易に組み込めるだけでなく、ネットワーク経由での外部ソースとの連携にあるとも言える。

わりと最近のモデルでは、入力ソース(SDI)が少ないものもあるが、ここをスタジオ・カメラ・ソース専用と考え、それ以外のメディア(PC、Mac、外部プレイヤー)をネットワーク接続することにより、入力端子の少なさは問題でなくなる。また、このことによる利点としては、1〜2フレーム程度のディレイ(遅延)があったとしても、全てのメディア・ソースをネットワーク経由で送受信することにより、ある程度揃えられることになる(とは言え、10G Hubの速度や、接続先のパソコン・スペックにもよる)。

個人的におすすめなのは、OBSとの連携です。
私は、OBSのことを無料の配信ソフトという立ち位置ではなく、どんな複雑なM/Eでも容易に組み込めたり、それらの無限大のM/Eをシーン・チェンジできると言った、無限大のM/Eシステムとしてとらえています。URLでのブラウジング画面や、アプリのウインドウ、PSDデータの表示(Photoshopで上書き保存すればすぐに反映される)など、至れり尽せりで、普段使っているResolumeをサイフォンで取り込みもできるという、まさに至れり尽せりの機能が満載。例え有料でも使いますので、MIDI対応と、音声系の安定度は増して欲しい…。

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◆参考URL

・OBS
 https://obsproject.com/ja

・NDI経由で受信した映像をOBSで配信する(Mac編)
 https://qiita.com/yskmjp/items/ec74fa53053135bc3e5f

・Palakis/obs-ndi  ※OBSをNDI経由で読み込むのに必要
 https://github.com/Palakis/obs-ndi/releases

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◆トライキャスターの設定
 作り込み(明確化する為に下記設定で作る癖をつけておくと良い)

・アサイン:All Black アサイン M/E(右側)もBlackアサイン
・デュレーション:トランジションのアイコンをダブルクリックして階層に入る
・ソース画面にDDRのTimeCodeを表示できる(残り時間のカウントダウンに便利)
 (例:Input DDR1、Input DDR1 Timecodeにチェック)

●注意:
・Cドライブ(起動ドライブ)には素材を入れず、外部ディスクに素材を入れる
 プロジェクト・フォルダの各素材フォルダに入れるということ

・コーデック:Speed HQ で書き出す ※アルファ透過ファイルもok
 以前のブログ記事参照
 TRICASTER(トライキャスター)へ取り込む動画の素材形式について
 https://tashima9.blogspot.com/2018/11/tricaster.html 

・Proresファイルは読み込めない(Triは、win機なので)
・アスペクト比: 9:16 など読み込めない

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◆ME

・ME フォルダも作れる
・素材 フォルダも作れる
・ME Import/Export 可能 クリック操作でも同様
・ABCD 順で、Dが一番下の階層
・KEY 1234 順で、4が一番上の階層

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◆オーディオ

・トライからの音声は、基本的にAUX1出力
・使用しないものは、フェーダー0 MUTE
・素材の音量を事前に揃えておく
・全ch、フォロー・オーディオを設定
・ゲーム・ソースは、 -20dbに設定

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◆外部機器との接続

●NDI

 接続する各パソコンに、下記をDLしてインストールしておく

・NewTek NDI Scan Converter ver.1.1(6)
・NewTek NDI Video Monitor ver.3.1(25)
 File / ※Computer Name / OBS 
 File / TRAINER / ※トライからの任意の映像ソースをモニタリングすることができる

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●マクロ

・操作の動作を記録(尺指定も可能)

●コンプ

・XY軸の移動など、キーボードのショートカットにアサインして操作

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TriCaster TC1






http://tricaster.jp/tricaster-tc1/

■TriCaster TC1 の概要

4K UHD対応のTriCaster TC1は、革新を続けてきたTriCasterシリーズの集大成です。

TriCaster TC1は、TriCasterシリーズとして初めて4K UHDをサポート(*1)したライブ・プロダクションシステムです。また、TriCaster TC1は、これまでのTriCasterシリーズに搭載されるライブストリーミング、レコーディング、グラフィックス、バーチャルセット、ソーシャルメディアパブリッシングなどといったライブ番組制作には欠かせない様々な機能やワークフローを、プロデューサー目線で更なるブラッシュアップが加えられたTriCasterシリーズの最上位機種となります。

TriCaster TC1は、これまでのTriCasterシリーズの操作性や機能面を損なうことなく、最大4K UHD 60pのフォーマット(*1)に対応した外部16入力チャンネルのライブ・プロダクションシステムです。また、TriCaster TC1は、NewTek社によって開発されたIP利用における新しいライブビデオ制作ワークフロー支援プロトコルNDIテクノロジーを実装し、さらには、Skype TXテクノロジーを実装したことで、遠隔地から送られてくるSkype通話ビデオチャンネルを、ライブ番組の入力ソースとして追加することも可能となります。

備考:
※1. TriCaster TC1に4K UHDの映像ソースを入力するためには、オプションモジュール「NC1 Studio I/O Module」、または、オプションソフトウェア「Connect Pro」を使用して、ネットワーク経由にて割り当てる必要があります。また、TriCaster TC1の3G-SDI QuadLink より、4K UHDの映像ソースを1系統のみ出力することができます。

■TriCaster TC1の主な機能

・ HD、3G、4K UHD 60p でのスイッチングとストリーミング、レコーディング
・ 機能と柔軟性を最大限に引き出すためにソフトウェアベースでの処理を実現
・ 様々なカメラに対応し、16外部入力と4M/Eを含むマルチソースのビデオミキシングが可能
・ Skype TXを内蔵し、放送レベルのビデオ通話を2チャンネルまで取り込み可能
・ ハードウェアの追加なしに、ビデオの再生、リプレイ、編集が可能
・ マルチチャンネルISOレコーディング機能により、フル解像度でQuickTimeやH.264の収録が可能
・ 2チャンネル同時ライブストリーミング配信に対応
・ Facebook、LinkedIn、Twitter、YouTubeなどのソーシャルメディアに対応
・ 自動実行機能やマクロコマンドの利用と多くのコントロールオプションを搭載
・ 複数のオーディオコントロールとオーディオルーティング機能
・ タイトル機能やトランジション、クロマキー合成、ライブバーチャルセットを搭載

2019年10月15日火曜日

Roland V-1HD システム・プログラム (Ver.2.01)により、「 COLOR BAR OUTPUT 」の不具合修正

Roland V-1HD システム・プログラム (Ver.2.01)により、「 COLOR BAR OUTPUT 」の不具合修正



Ver.2.0になり、かなりの機能が追加されたことが記憶に新しいV1-HDですが、それから5ヶ月で、Ver.2.0.1の案内が届いた。どんな機能が追加されたのかと思い、内容を確認すると、不具合修正だった。

[ Ver.2.01 ] 2019/09
不具合修正
「 COLOR BAR OUTPUT 」において、出力されるカラー・バーの色が規定通りでない不具合を修正しました。

どのくらい違ってたのかA/B比較していないのでわからないが、なかなか気づきにくいことかも知れない…。

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※以下、ファームアップ方法や更新履歴

■ V-1HD RCS は最新版をお使いください

あらかじめ、お使いの V-1HD RCS が最新版であることをお確かめください。
V-1HD RCS for Windows
V-1HD RCS for macOS

■バージョンの確認方法

~ダウンロードをする前に、V-1HD のシステム・プログラムのバージョンをチェックしてください。~
お使いのコンピューターに合った V-1HD RCS for Windows もしくは V-1HD RCS for macOS をあらかじめダウンロードして、インストールをしてください。
V-1HD RCS を起動します。
V-1HD の電源を入れ、コンピューターに USB ケーブルで接続します。
V-1HD RCS の [ V-1HD ] ボタンをクリックし、V-1HD とコンピューターを接続します。
V-1HD RCS の [ System ] ボタンをクリックして、システム設定ダイアログを開きます。
ダイアログ左下に表示されている SYSTEM VERSION を確認します。
※ 最新バージョンになっていた場合、アップデートの必要はありません。

※ [ (TAP)BPM ] ボタンを長押しすると、PREVIEW 端子に接続したモニターに SETUP メニューを表示します。SETUP メニューの VERSION 欄でもバージョンを確認することができます。

■変更内容

[ Ver.2.01 ] 2019/09
不具合修正
「 COLOR BAR OUTPUT 」において、出力されるカラー・バーの色が規定通りでない不具合を修正しました。

[ Ver.2.00 ] 2019/04
機能追加
詳しくは、[ 取扱説明書 ] の「 V-1HD 取扱説明書 Ver.2.0 以降」をご覧ください。
合成エフェクトの設定値に「 PinP 1/3 」を追加しました。
PinP の小窓の切り抜き、小窓内の映像位置調整機能を追加しました。
AUTO SCAN の順序をランダムにできる機能を追加しました。
AUTO SCAN TIME をチャンネルごとに設定できる機能を追加しました。
プレビュー出力画面にオーディオ・レベル・メーターの表示機能を追加しました。
アウトプット・フェードで、音声をフェードする機能を追加しました。
SETUP メニューで [ WIPE ] ボタンを長押しすると、設定値を初期化する機能を追加しました。
パネルロック機能を追加しました。
機能改善
PREVIEW OUT を「 PREVIEW 」に設定して PinP を有効にした時、PinP 合成結果が表示されるようにしました。
SETUP メニューで、[MIX] / [CUT] ボタンによるページ切り替えを可能にしました。
不具合修正
合成エフェクトで抜け具合を最小にしても、わずかに映像が抜ける不具合を修正しました。
画像の切り替えに「 MIX 」を選択して NAM 効果で切り替えると、映像が一瞬ちらつくことがある不具合を修正しました。
メニュー画面で、A/B フェーダーによる設定が意図せず変更されることがある不具合に対応しました。
その他、軽微な不具合を修正しました。

[ Ver.1.08 ] 2018/07
不具合修正
A/B フェーダーを両端に移動しても、最大値または最小値にならないことがある不具合を修正しました。
1080i の映像を入力した際に、映像がぶれることがある不具合を修正しました。
1080i 入力かつ 1080i 出力の際、まれに MULTI-VIEW 画面が正常に表示されなくなる不具合を修正しました。

[ Ver.1.07 ] 2018/02
不具合修正
[ OUTPUT FADE ] つまみを中央の位置にしても、インジケーターが点滅することがある不具合を修正しました。

[ Ver.1.06 ] 2018/02
機能追加
SETUP メニューに「 A/B FADER CALIBRATE 」を追加しました。

[ Ver.1.05 ] 2016/11
不具合修正
TRANSFORM 機能を利用した直後に A/B フェーダーが効かないことがある不具合を修正しました。
起動直後に出力される映像が、設定にかかわらずチャンネル 1 になる不具合を修正しました。
ルミナンス・キーでの KEY GAIN(ぼかし)の効果が正常に動作しない不具合を修正しました。
エフェクト・オンの状態で割り当てるエフェクトを変更した場合、オーディオ・フォローが反映されない不具合を修正しました。
フレーム・レートの値を変更した際、ボタンでの変更キャンセルができない不具合を修正しました。
フリーズ中に 1080i の入力端子を抜いた時、静止した映像が変化する不具合を修正しました。
起動直後やフレーム・レート変更時、ごくまれに操作を受け付けなくなる不具合を修正しました。

[ Ver.1.04 ] 2016/07
不具合修正
[ FORMAT ] スイッチを「 1080i 」に設定して 1080i の映像を入力した際、出力映像の一番上のラインがちらつく場合がある不具合を修正しました。
テストトーンの L/R の位相が反転している不具合を修正しました。
MEMORY PANEL LOAD = ON に設定して起動した際、一部の操作子の値を反映しない不具合を修正しました。
A/B フェーダーを両端に移動しても、A/B バス・ボタンの点灯色や MULTIVIEW 画面の色枠(タリー)が切り替わらないことがある不具合を修正しました。

[ Ver.1.03 ]
不具合修正
フレーム・レートを変更すると、映像出力が停止する不具合を修正しました。
A, B バスに同じチャンネルを選択して B バスを PGM に選択した時、マルチビュー画面のタリー枠表示が緑色 ( PST ) になる不具合を修正しました。
※ A バス、B バスに同じチャンネルが選択されている時は、マルチビューのタリー枠は赤色 ( PGM ) になるように変更しました。
MEMORY 保存時、エフェクト表示と保存内容が異なることがある不具合を修正しました。
「 MEMORY PANEL LOAD = ON 」に設定しても、V-1HD 起動時にパネルのボリューム値がロードされる不具合を修正しました。
機能改善
SONY 社製 HDR-CX7 と 1080i/p 接続を可能にしました。

[ Ver.1.02 ]
不具合修正
Mac と V-1HD を USB 接続した状態で V-1HD RCS を起動させないまま V-1HD を操作し続けると、V-1HD のパネルが操作できなくなることがある不具合を修正しました。
機能改善
TRANSFORMER を使った映像の切替中に、A/B フェーダーが効くように改善しました。

Blackmagic Video Assist 推奨SDカード(インフォメーションノート2019年5月23日)

Blackmagic Video Assist 推奨SDカード



インフォメーションノート2019年5月23日
Blackmagic Video Assist 推奨SDカード

このインフォメーションノートでは、Blackmagic Video Assistを使用した収録に推奨されるSDカードを紹介します。

https://www.blackmagicdesign.com/jp/support/family/video-and-audio-monitoring

Blackmagic Video Assistで使用するSDカードは何ですか?
高速UHS-1 SDカードを使用することが重要です。
これらは、ProRes HQを使用してテストしたSDカードです。

次のSDカードは最大1080p60で記録するため、HFS +またはexFATを使用する場合に推奨されます。
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-016G-A46 16GB
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-032G-A46 32GB
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-064G-A46 64GB
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-128G-A46 128GB
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-256G-A46 256GB
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-512G-A46 512GB

次のSDカードは、HFS +またはexFATを使用して最大1080i60で記録します。
Lexar Professional SD XC 600x 128GB
Delkin Devices 633x 8GB

次のSDカードは、HFS +またはexFATを使用して最大NTSCで記録します。
SanDisk Ultra SD HC 8GB
SanDisk SD HC 8GB
Transcend SD HC 8GB

次のSDカードは廃止されており、Blackmagic Video Assistでの録画には推奨されません。
Panasonic SDHC Goldシリーズ16GB
Panasonic SDHC Goldシリーズ32GB

SDカードの速度に関する重要事項
選択したSDカードがUHS-1のみであることを確認してください。

上記のリストは、現在テストしているSDカードですが、互換性のある他の多くのSDカードがあります。Blackmagic Disk Speed Testを使用してカードの速度をテストし、SDカードが必要なレートで記録できるかどうかを正確に測定する価値があります。Blackmagic Disk Speed Testは、データを使用してビデオのストレージをシミュレートするため、ビデオをSDカードにキャプチャするときに表示される結果と同様の結果を得ることができます。

** SanDisk Extreme Pro 95MB / s SDカードを購入する場合、製品番号のプレフィックスがSDSDXPであることを確認してください。
**製品番号プレフィックスSDSDXXGのSanDisk Extreme Pro 95MB / s SDカードはサポートされていません。

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※原文

What SD card should I use with the Blackmagic Video Assist?

It is important to use high speed UHS-1 SD cards.

These are some SD cards which we have tested using ProRes HQ.

The following SD cards will record at a maximum of 1080p60 and are recommended when using HFS+ or exFAT.

SanDisk Extreme Pro SDSDXP-016G-A46 16GB
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-032G-A46 32GB
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-064G-A46 64GB
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-128G-A46 128GB
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-256G-A46 256GB
SanDisk Extreme Pro SDSDXP-512G-A46 512GB

The following SD cards will record at a maximum of 1080i60 using HFS+ or exFAT.

Lexar Professional SD XC 600x 128GB
Delkin Devices 633x 8GB

The following SD cards will record at a maximum of NTSC using HFS+ or exFAT.

SanDisk Ultra SD HC 8GB
SanDisk SD HC 8GB
Transcend SD HC 8GB

The following SD cards are discontinued and are not recommended for recording on Blackmagic Video Assist.

Panasonic SDHC Gold Series 16GB
Panasonic SDHC Gold Series 32GB
Important Notes About SD Card Speed

Please ensure your chosen SD card is UHS-1 only.The above list are the SD cards we have currently tested, however there are many other available SD cards which will be compatible.It’s worth testing your card’s speed using Blackmagic Disk Speed Test to accurately measure whether your SD card will be able to record at the rate you require.Blackmagic Disk Speed Test uses data to simulate the storage of video so you can get results similar to what you’ll see when capturing video to an SD card.

** When purchasing SanDisk Extreme Pro 95MB/s SD cards, please ensure that the Product Number Prefix is SDSDXP.

** SanDisk Extreme Pro 95MB/s SD cards with Product Number Prefix SDSDXXG are not supported.

2019年10月14日月曜日

複数のResolumeを使用したOSCによる同期システム

2台のパソコンを使用し、2台のResolumeのコントロールを同期するシステムについての説明になります。



※上記例では、音声をオーディオフォローで扱うことで、
映像のMaster Slaveのチャンネル切り替えと共に
音声も自動的に切り替わることで、
バックアップ機とのスムースな変更が行えます。

スイッチャは、Blackmagic Design ATEM Television Studio HDでは無く、
Roland V-1HDとしているのは、ATEMにはオーディオアウトが無いからだ。
Blackmagicとしては、最終的なスイッチャとしての位置付けを想定しているのだろう。


2019年10月2日水曜日

BlackmagicDesign / HyperDeck Studio Miniによる、アルファ付き素材の大量ストックシステム

大量の透過素材テロップと、カメラや動画などを複数使うシステムが必要となり考えてみた。また、クライアント側の指定機材が ATEM なので、おそらく1080p出力が必須だと思われる。
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■機材構成(仕込み機材含む)


 スイッチャ

BlackmagicDesign / ATEM Television Studio HD - 8.0.1
 BlackmagicDesign / ATEM Software Control - 8.0.2

 素材のストック(アルファチャンネル付テロップ)

BlackmagicDesign / HyperDeck Studio Mini - 6.0

 素材のエンコード

Apple / Compresor - 4.2.2

 ※タイトルを作りたいのであれば

Apple / Motion - 5.4.3

 LANルーター


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この構成であれば、問題なさそうです。
HyperDeck Studio Miniを使う理由としては、ATEM Television Studio HDのメディアプレイヤーには20個までしか素材がストックできないからです。



ここで煩わしいのが、HyperDeck Studio Miniには画像ファイルが入らないこと。
また、Photoshop Pluginを使って、ATEMに直接書き出すことはできても、それをHyperDeckに持っていくことができない仕様で、HyperDeckの素材を外部保存する機能も持っていない。HyperDeckのSDカードの「Media」(一番上の階層)にpngを放り込んでも再生されない。

そこで必要となってくるのが、Compressorです(この方法は、下記YouTubeのMotionの例を参考とした)。要するに、透過画像ファイルを透過動画に変換するコンバーターの役割として使用するわけです。

参考:Preparing videos/graphics for HyperDeck Studio Mini // Show and Tell Ep.52



手順

Compressorの「ファイルを追加します」のセクションに、アルファ付きのpng画像をドロップする。
バッチの設定で、「Prores」の「Apple ProRes 4444(アルファ付き)」を選択し、右クリックで「複製」する。
複製したバッチをクリックし、右側の「ビデオ」の項目タブをクリック。
「ビデオのプロパティ」の「フレームサイズ」を自動→「1920x1080」にし、「フレームレート」を自動→「59.94」fpsに変更する。ちなみに、手入力で60fpsとしても、ATEMで再生されないので注意。
そして、フィールドの順番をソースと同じ→「プログレッシブ」に念のため変更しておく。



あとは、上記で作成したバッチを使って「バッチを開始」を実行すれば、アルファ付きの動画movファイルが作成される。

データが書き出されたら、SDカード(HyperDeck Studio Miniでフォーマット済みの物)にコピーする。
ファイル名は、「Media」になっているので、フォルダの第一階層に直接入れる。
ここで注意しなければならないのが、ファイル名です。
何通りか試してみたが、おそらく全角文字のファイルは認識(文字化けにもならず認識自体がNG)されない。英数字や、- _ などの記号は問題なかった。

そして、コピーしたメディアをHyperDeckに戻す。
HyperDeckからの出力用SDI(もしくはHDMI)をATEMの入力端子に接続する。

ATEM Software Control で、HyperDeckを認識させる。
これは、同じネットワーク内という条件で、HyperDeckのIPアドレスをATEMのソフトで設定すれば認識する。



ちなみに、MacBookProのThunderbolt 2 → Ethernet を2つ使って認識させようとしても、これはできない。よって、ルーターが必須なところが厄介だ。

HyperDeckとの接続が認識できた後は、 ATEM Software Control の「メディアプレイヤー」タブを開き、「Hyperdeck」を開くと、SDカード内のデータを再生することができる。
一番下のクリップのところには、読み込んだSDカード内のファイルが並んでいる(名前順でソート)。※画面キャプチャのものには素材が入っていない


アルファ付きデータを透過テロップとして画像に乗せるには、ATEM Software Control の「パレット」タブから「ダウンストリームキー」を選択すると、詳細な項目が広がる。キー1の「フィルーソース」にHyperdeckからの入力端子(例:SDI 5)を選択し、この場合、キーソース2をSDI:6に設定するとアルファ付きのテロップとなる。


このように、仕込みや手順や機材の準備、本番のオペレーションなど、気をつけなければならないことがあるが、とても安価に1080pシステムを構築することができる。

とはいえ、ATEM + Reso による、キー抜くだけのシステムの方が、仕込みも圧倒的に楽なのと、人的ミスが起こりにくいとは思う。

雑誌:POPEY 931 2024 11月号 特集:やっぱりバンドっていいよね。

雑誌:POPEY 931 2024 11月号 特集:やっぱりバンドっていいよね。 雑誌をざっと眺めながら、知らないバンドばかりなので、YouTubeで音源検索して軽く聴いた。 ()内は、雑誌に書かれてあった内容の要約と、なんとなく思ったものを付け加えておいた。 誤りなど多々あると...